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コンクリートの悩み(DIY)

コンクリートの悩み(DIY)

ご自宅の身の回りにあるコンクリート。お手入れはどうしていますか?
コンクリートだからと言って、過信しすぎてはダメなところもあります。
今回はちょっとした失敗談からコンクリートについて学んでいければと思います。

土間やブロック塀に高圧洗浄機を使った失敗談

高圧洗浄機を使った結果…
駐車スペースの土間やブロック塀の汚れが気になっていたので、高圧洗浄機を使ってそれぞれ洗浄しました。汚れは落ちてスッキリしたと思ったのですが、よくよく見てみると、どうもコンクリートやブロック塀の表面がザラザラになったことに気付きました。高圧洗浄機ってものすごい力があると思っていましたが(実際本当に洗浄力は強いのですが)ザラザラになってしまった原因は違うところにありました。
原因はコンクリートの劣化です。当たり前といえば当たり前かもしれませんが、コンクリートも劣化します。アルカリ性のコンクリートはいわゆる酸性雨によって基材表面から浸食されます。実際、一部の調査によると、その劣化速度が10年で約1センチの浸食とも言われております。驚きです!
表面のセメント成分が破壊され砂や砂利の骨材が露出してくると、こまめに洗浄しないと表面に埃や苔・カビが停滞しやすくなるということです。メンテナンスのつもりが傷つけてしまった!と後悔の無いように!(私自身の失敗談です!)皆様も気を付けてください。

コンクリートの亀裂の悩み

新築時にバルコニーの床仕上げを防水押えコンクリートで施工していただきました。数年経過しそのコンクリートが雨水などで黒く薄汚れ、亀の甲状にひび割れしているところもあり、新築から10年経ったのち、その上からウレタン防水を施しましたが、亀の甲状は数年で目立ってきました。
コンクリートは無機質な土木資材でその無機質な見た目を活かし、魅力的でオシャレな資材にもなりますが、無機質な質感だけに、経年劣化の見た目が耐え難くなってしまうのも事実です。
先程も書きましたが、コンクリートは必ず劣化します。その原因は、路盤・配筋・形・誘発目地設置・適正配合や厚さなどさまざまです。
※誘発目地とは、コンクリートの亀裂を想定した位置に事前に入れ、ひび割れを誘発するための目地です。
ちなみに今回の場合みたく、亀の甲状にクラックが入るのはモルタルのケースで多く見られます。
補修を行う際は、塗料や補修材を上から薄く塗る一次的な解決をするか、または、モルタルをめくって打ちなおすことになります。まわりの状況により可能であれば、その上からシート防水やタイル貼・洗出し仕上げもオススメです。(DIYでは少し難易度が高いですね)
黒ずみ対策は、やっぱりこまめに洗浄すること。雨水の竪樋を近くの雨水排水に配管しておくことも有効です。
建物のみでなく、きれいにしておきたい部分は全てにおいて、こまめなメンテナンス・洗浄が必要なんですね。

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