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守りたい窓

守りたい窓

ここ数年、異常気象の影響で、台風が大型化しています。2020年は運よく、上陸した台風はありませんでしたが、2019年は大型台風による災害が大きく影響した年でした。
その大型台風が接近する直前、突風による窓ガラスの破損被害に備え、テープで窓ガラスを養生する為、各地のホームセンターで品切れする事態が発生したことを覚えていますか?今回は窓の守り方についてお話したいと思います。

窓養生

最初に書きましたが、2020年は運よく台風被害はありませんでした。ですが、この先、直撃する台風は必ずあると思いますし、規模によっては、2019年のような耐風被害も起こりうるでしょう。

2019年、SNSを中心に広まったのが窓ガラスに「バツ印や米印のように養生テープを貼る」というものでした。しかし、その方法、実は窓に対して強度をあげられるという効果はないというのは今一度ご認識ください。

そもそも窓ガラスは強風で割れてしまうことは滅多にありません。強風で飛ばされてきた飛散物が窓ガラスに当たって割れてしまうのです。ですので、窓ガラスに養生テープを貼るという行為は、窓ガラスの強度をあげるという目的よりも、窓ガラスが飛散物によって割れた際の「ガラスの飛散防止」ということになります。

台風対策

それでは窓を守るにはどうしたらいいのか。その打開策として、個人住宅に限られますが、窓に後付けシャッターを取り付けることで、窓ガラスの破損を防ぐこともできます。上記にも言いましたが、シャッターを取り付けることにより、強風で飛ばされてきた飛散物を防ぐことができるため、窓ガラスの破損を防ぐことができるのです。
マンションなどはシャッターの設置ができない場合があります。しかし最近建てられたマンションの多くは、耐風圧性能の高いものを使用していますのでシャッターを取り付けなくても問題ありません。でも、やっぱり不安は拭えない方もいらっしゃると思います。その場合は、窓ガラスの破損は防げませんが、破損しても破片が飛散しないような対策ができます。例えば、窓の内側にもう一枚サッシを取り付けたり、窓ガラスの構造にもよりますが、フィルムを張るだけでも効果はあります。

今のうちに、来年の台風シーズンに備えてみてはいかがですか。

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